右か左か

幼少期に家族で暮らしていた家は、
最寄り駅から歩いて20分以上かかる、
のどかな住宅街にあった。
といっても、家の近くには
国道や工業高校もあって、
わりと人通りも車通りも多かった。




空き地や畑もまだたくさんあって、
電車に乗るときは駅までの道中を
母と妹と私で、緑を浴びながら
ポクポク歩いたものだ。



鳥小屋があるお宅のインコを見て、
ネコがいる路地でネコチェック。
T字路を左に曲がり、
大きなお花屋さんの横道を進む。
(いまはコンビニになってしまった)
横道の下を分水が流れていたけれど、
魚は少ししかいなかった。
あぁ、鯉がいたか。




大きな道路を渡り、
同級生といつも遊ぶ公園を抜けると、
分岐点。








ここが分かれ目。



右の道は、急な坂を上るけれど、
道幅が狭く、緑が多い山の小道。

左の道は、ゆるやかな長い坂道。
車も頻繁に通るコンクリートロードで、
民家もたくさんあり、
都会の外れのいわゆる閑静な住宅街。

いつもは左の道から行くけれど、
ときどき、右の山の小道を使う。





あるとき、どうしても
右の山の小道を行きたくなった。
しかし母は、左の住宅街の
コンクリートロードのほうが
駅に早く着く、と譲らない。



そこで、どちらの道から行くと
駅まで早く着けるか、
競争することにした。





ヨーイ、どん!




チーム分けは、自己責任ということで
私(小2)と妹(年長)のキッズチームと
母の個人戦。

山の小道風な細い道を進み、
何かのお花が咲いているとか、
ネコがいる、とか言いながら
二人してポクポク歩く。
とても楽しかった。



駅が見えてくると、
先に着いたと思われる母が
ドヤ顔で我々を見つめていた。
ほらね、いつもの道のほうが
早く着くでしょ。



私たちがくる何分前に
駅に到着したのか知らないけれど、




絶対、ダッシュしたろ(笑)

愛のだいじょうぶし

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