ドッヂボール症候群

この世には、動けるデブと
どんくさいデブがいる。
私は後者だ。
何か問題ありますか?




どんくさいデブにとって、
体育の授業、ひいてはドッヂボール
なんてものは、罰ゲームを通りこして、
ただの拷問だった。
(べつに隠し事ないけど)





表面積が大きくて、動きが鈍ければ、
そりゃカモだよねぇ?
ハンディだったんだから、
もっと感謝してください(笑)





小学校低学年

クラスには、
まんが「ちびまる子ちゃん」に出てくる
大野くんと杉山くん的な
スポーツ万能男子ツートップがいた。
大野くん(仮名)は仕切りたがり屋、
杉山くん(仮名)はまとめたがり屋だった。

私はどんくさいうえに、
ハイパーマイペースで、
おまけに、プライドが
チョモランマ級の高さ。
(これは表には出せてなかったと
思っているけど)
しょっちゅう大野くん(仮名)に
「ユッキ(私の苗字)は!」って
注意されては、
「アイツ、ナニサマ?」と
ムカついていた。




というか、「ユッキ(私の苗字)は!」
なんなんだよ?

あ?

「ユッキ(私の苗字)は!のろま」か?

「ユッキ(私の苗字)は!このデブ」か?

「ユッキ(私の苗字)は!」なんだよ?

言ってみろよ、あ?






すっきり(笑)





多分、言われたところで傷つくだけだし、
大野くん(仮名)を黙らせるほどの
破壊力のあるボケはできないけど。





そんな大野くん(仮名)と杉山くん(仮名)も
ドッヂボールの投球は見事で、
速くてコントロールも正確だった。
プライドがチョモランマ級でも、
当てられるんなら、
そのへんのブス(♂)より

大野くんがよかった、

と思う(笑)







小学校中学年

転校して別な小学校へ。
どんくさいデブの私は、ここでも
ドッヂボールのときは、カモだ。
まず、チームでどっちに入れるかで
押しつけあいになる。
それに加えて、
「ユッキ(私の苗字)狙え!」と
名指しで言われちゃうと、死活問題。
それなりに動けるデブになる。
痛いのやだもん(笑)





どんくさいデブがボールをキャッチすると、一瞬、株が上がる。
でも、ドッヂが上手いと自負して
「パスパース!」と叫ぶ
外野のブス(♂)にはパスなんかしてやらん。
(そういう子ですよ、変えませんよ)
私のヘロヘロ投球じゃ、
ボールを取られるとわかっているので、
膝下を狙って投げる。
足元を見たのだ。
そうすると、バウンドでセーフだか、
ワンバウンドアウトだか、
当時の私にとっては、正直どうでもいい、
クソめんどくさいルールでもって、
アウトだセーフだ、もめるの。





ねぇ、みんな気づいて!





あんたの人生、ドッヂボールくらいで
何も変わらないから(笑)
(私には、まぁそれなりに
影響のあるものとなったけど)






まったく。




体育できる奴なんか大嫌いだった。





私は作文できたから、いいけど。





小学校高学年

高学年になると、ドッヂボールに
かけひきも追加される。
どんくさい私も、
相手の動きを見切って対応する、
ちょっとばかりの小賢しさを習得した。
あるとき、何かの通信教育の
テキストのおまけコーナーに、
ドッヂボールの裏ワザが載っていた。




「この投球で勝て!」的なの。





しめしめ。
これを読んでおけば、
この投球でこられたときに
よけるだのなんだの、
あとは、その子がこの通信教育を
やってることもわかる。





その裏ワザの戦略はこうだ。
本当に当てたいターゲットへの
ロックオンは、一瞬のチラ見で狙い、
目線はフェイクに向けて、
全然見ていない方向に
猛スピードの球をぶち込む。




あざとい(笑)





でも、これは、もし私が
ドッヂボール得意な人種だったら、
作戦の一つとして、
一試合で2回は繰り出したと思う。




それは、わりとすぐに現れた。




動けるデブ的な男子がいた。
小杉(仮名)としよう。
その小杉(仮名)はクラスの中心人物に
近いところにいる奴で、
おもしろいことを言ったりする感じ。





この小杉(仮名)は上記の裏ワザ投球を
ものの見事にマスターして臨んできた。
「小杉(仮名)、すごい!」
当時、本当にそう思った。
しかし、その裏ワザを読んでいる私は
フェイクのロックオンの先に入っていき、
アウトを免れた。





しかし、相手もバカじゃない。




私が裏ワザ投球を見切っていることに
気付きはじめたのだ。
ここからは、博打だった。
ロックオンの先に入って作戦替えで
当てられそうになったり、
ロックオンの先に入るかどうか、
一瞬の差だった。
迷っていたら、当てられた。





べつに、小杉(仮名)と
仲が悪かったわけではないですよ。
普通に喋ってたし、
いろいろ教わったし。





たかが、ドッヂボール。
されど、ドッヂボール。

子ども時代、たまたま
ドッヂボールに呪われた(笑)
どんくさいデブだったユッキのお話。




ドッヂボールが苦手でも、
大人になって人気者には
なれますよ。







なんてね(笑)

愛のだいじょうぶし

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